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2007年03月21日(水) 00時00分

丸腰の黒人男性の車にNY警官50発朝日新聞

 ニューヨーク市クイーンズ地区で昨年11月、結婚式直前の男性(当時23)ら黒人3人が乗った車にニューヨーク市警の警察官5人が発砲、計50発を撃ち男性が死亡、友人2人が重傷を負った事件で、同地区の検察は19日、警察官のうち2人を故殺(謀略のない殺人)などの重罪で、1人を過失により危険をもたらした軽犯罪で起訴したと発表した。

 被害者は丸腰で犯罪の容疑者でもなく、市警が人種的な偏見に基づいて発砲したとの批判が黒人社会から起きていた。

 銃弾を途中で補充し1人で31発を撃ったとして、最も重い罪で起訴された警官は白人、そのほかに起訴された警官は黒人だった。地元の黒人社会は、起訴するかどうかの大陪審の審理が4カ月も要したことに不満を表明。警官らの発砲が正当行為とみなされてだれも起訴されなければ、実力行使に出ると示唆する黒人指導者もいた。

 警察官らは、被害者らが車に拳銃をとりにいったと勘違いし、車が警察車両に衝突したために発砲したと主張した。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000703210001