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2007年03月21日(水) 22時34分

大阪湾岸に世界最大級の国際物流センターを 関経連提言朝日新聞

 関西経済連合会の秋山喜久会長は21日、大阪湾岸で埋め立て中の夢洲(ゆめしま)(大阪市)に世界最大級の国際物流センターを整備する構想を明らかにした。関西地域では、北米やアジア向けの機械・電子部品の輸出が好調なため、大規模で効率的な物流施設を整備し、大阪湾岸を国際的な物流網の拠点とするねらい。2028年の完成を目指し、近く大阪市に提言する。

夢洲の地図

 秋山会長が、大阪市内で開かれたシンポジウムで表明した。構想によると、夢洲の5割強を占め約200万平方メートルを物流拠点として整備。広さは阪神甲子園球場の約50倍に相当する。大阪港のコンテナ取扱量を現状の3倍程度に増やし、約3万人の雇用創出を見込む。具体的な整備手法や採算性は今後、検討する。

 夢洲は08年夏季五輪の選手村や住宅地開発を目的に整備が進んだが、五輪の招致失敗で計画は見直しを迫られていた。島の東側には高規格コンテナターミナルがある。

 関経連によると、アジアでは中国・上海に72万平方メートルの物流拠点があるほか、韓国・釜山では120万平方メートルの拠点整備が進んでいる。

http://www.asahi.com/business/update/0321/053.html