日本橋ストリートフェスタのパレードで、最後の演奏を終えた大阪市消防音楽隊のメンバーたち。新春の出初め式など、数多くのイベントを通じて、防火や防災に対する啓発活動を続けてきたが、市の財政難で今年度いっぱいでの廃止が決まり、38年間の活動に幕を閉じることになった=21日午後、大阪市浪速区で
同音楽隊は69年4月発足。御堂筋パレードへの参加や、市民の防火意識向上のためのミニコンサートなど、年間約200回にわたる演奏活動を続けてきた。だが、年に約1億8千万円かかる経費を削減するため、昨年2月に解散が決まった。
同音楽隊約30人はこの日、行進曲を演奏しながら、目抜き通りを約800メートル歩いた。コンサートマスターの吉信博さん(39)は「存続を求める署名も寄せられ、市民に愛されていたことがよくわかった。寂しい、の一言に尽きる」と話した。