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2007年03月20日(火) 00時00分

若手人気俳優、CMに続々  関西圏マンション販売朝日新聞

 関西圏で大規模物件を手がけるマンション業者が、テレビCMなどに次々と若手の人気俳優らを起用している。ターゲットはマンション購入意欲が高い30歳前後の団塊ジュニア。特定物件のイメージキャラクターにして注目度を上げ、早期に販売を終えるのが狙いだ。

 東レ建設などが建設し、長谷工アーベストが販売予定の大規模マンション「宝塚エリー」(兵庫県宝塚市、302戸)。4LDKで2300万円台からの設定だ。タレントの佐藤江梨子さんを起用。1月下旬から2月上旬まで関西キー局で、計150本を放映した。

 東京建物などが建設する「ブリリア六甲アイランド グランズリビオ」(神戸市、495戸)が2月下旬まで流したCMには、女優の長谷川京子さんが登場。阪急不動産も大阪府豊中市の「ジオ千里桃山台」(571戸)で女優の本上まなみさんをキャラクターにしたCMを放映中だ。

 いずれも効果は上々という。「専用ホームページへのアクセス数は、通常の3倍近くに跳ね上がった」(長谷工アーベスト)、「放映後に資料請求数が倍に増えた」(阪急不動産)といった具合だ。

 マンションは売れ残れば販売が長期にわたり、営業マンの駐在期間や金利負担が増す。大規模物件となれば、チラシだけでなく広域の宣伝も必要と判断。多額の広告費を投じてでも売れ残りリスクを減らす狙いだ。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/OSK200703200003.html