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2007年03月20日(火) 19時31分

【やじうま編】IEEE 1394メモリや改造ケースコンテストなどimpress Watch

●USBメモリならぬIEEE 1394メモリ

 OCZ Technologyは、CeBITのブース内に設けられたミーティングルームで、IEEE 1394接続のフラッシュメモリを開発中であることを表明した。ブースへの展示は行なわれなかったが、製品のモックアップを見せてもらうことができた。

 製品は2種類。1つは400MbpsのIEEE 1394に対応する製品で、両端にそれぞれ4ピンと6ピンのコネクタを持つ。もう1つは800MbpsのIEEE 1394bに対応しバイリンガルコネクタを備えている。今回の製品はコネクタの根元にボンドの痕が残るなど、いかにもモックアップという製品で当然ながら動作もしない。動作可能なサンプルは2カ月以内に作成し、そこからテストを開始するので、製品化は早くても夏以降になる。

 同社では本製品のメリットを速度面に掲げている。IEEE 1394bならばUSB 2.0の480Mbpsを上回るが、IEEE 1394では逆にUSB 2.0のほうが速い。「USB 2.0にはさまざまなデバイスが接続され、USBメモリと同時使用されため帯域をほかのデバイスと共有しなければならない。IEEE 1394は利用されるデバイスも少ないので帯域幅が狭くても速度のメリットは得られる」とする。

 一方でPCの場合、IEEE 1394端子を持つ製品が多いが、IEEE 1394bは稀少な存在だ。その点についても「この製品はすぐには販売できないが、(販売する頃には)IEEE 1394bも普及するだろう」と述べている。逆にいえば、IEEE 1394b版の製品はPCへの本インターフェイスの普及をにらんで開始されるかも知れない。ちなみに、MacintoshではIEEE 1394b(FireWire 800)も普及しているが、やはりPCユーザーをターゲットに製品化していきたいとしている。

 価格帯も現時点では未定だが、「USBメモリよりもコントローラが高い」ことから、USBメモリよりも上の価格帯で発売されることになりそうだ。

●12.1型液晶搭載や光学ドライブの位置がユニークな変わり種ケース

 Origen AEのブースでは、12.1型液晶をケース前面に備えるATXケース「S21T」が展示されている。液晶ディスプレイは1,280×800ドットの解像度を持つタッチパネル液晶。PCとの接続は専用ブラケットを用いて背面からビデオカードのD-Sub15ピンコネクタへ接続する。

 この液晶は前面部のほとんどの面積を占有してしまっているが、前方へスライドさせることで、液晶の後ろに設置される光学ドライブやカードリーダを使える仕組みになっている。

 横置き製品ではあるが、フォームファクタはATXに対応。電源もATXサイズのものがそのまま使えるほか、拡張カードもロープロファイルに限らずフルサイズのものが利用できる。それだけ本体サイズも大きく、シャドウベイを10個備える拡張性の高さも特徴といえる。

 本製品はすでに発売が開始されており、1,000ユーロ前後の価格帯になっている。日本での発売は未定とのこと。

 韓国のGMCが展示した「TOAST(R2)」は、製品名の通り、光学ドライブのトレイがトースターのようにせり出してくるケースだ。写真を見ていただいたほうがイメージしやすいと思うが、光学ドライブを縦に置き、フロント部の窪みの部分へトレイを排出する構造になっている。

 ただ、本製品は奇をてらっただけの製品ではなく、奥行きの短さも製品の特徴に挙げられている。正確なサイズは不明だが、短い奥行きながら、通常のATXマザーが収まるだけでなく、フルレングスの拡張カードを装着することもできる。また、3.5インチベイは用意されないが、シャドウベイは2基備えている。

 製品はCeBIT終了後に正式発表され出荷を開始。価格はコメントできないとした。

●ケースコンテストも賑やかなCeBIT会場

 CeBITでは恒例の展示物がある。それがゲームイベント「World Cyber Games」のケースコンテストだ。毎年、ヨーロッパを中心とした個人製作者によって、ユニークな形状のケースが持ち込まれている。また、クーラーマスターも同社製品の改造ケースを競う「Case Mod Contest」を行っており、同社ブースで参加作品が展示された。見ているだけでも楽しいこれらのケースの一部を写真でお伝えしたい。

●その他

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070320-00000027-imp-sci