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2007年03月20日(火) 18時58分

ボンバルディア機が車輪トラブル、手動で着陸 熊本空港朝日新聞

 20日正午ごろ、天草飛行場(熊本県)から熊本空港に向かっていた天草エアライン201便(ボンバルディアDHC8—100型)の主輪と前輪が一時出ないトラブルがあった。いったん滑走路上空を通過して緊急用の手動操作で車輪を出し、午後0時12分に着陸した。乗客15人、乗員3人にけがはなかった。

車輪が出ないトラブルが起きた天草エアラインのDHC8—103型機=天草市五和町の天草飛行場で、15日撮影

 国土交通省によると、この機種は高知空港で前輪が出ずに胴体着陸した全日空機(DHC8—400型)より小型の系列機で車輪や格納装置はほぼ同じ構造。13日の事故後、国交省の指示に基づく、手動による前輪の操作系統の目視点検と作動点検では問題がなかった。天草エアラインが原因を調べている。

 100型も400型と同様に通常用の油圧と手動による操作系統がある。全日空機では油圧、手動どちらでも動く前輪の格納扉のロック装置のボルトがなく、ボルトの関連部品がほかの部品にひっかかり、前輪が出なかったとみられている。今回のトラブルは手動操作で出たことから油圧系統や油圧を作動させる電気系統など、違う部分に問題があったとみられる。

 天草エアライン機は午前11時54分に天草飛行場を離陸、午後0時15分に熊本空港に到着予定だった。この飛行機は99年製造で、この1機で天草と熊本、福岡、熊本—松山間を運航しており、午後の便は欠航した。この飛行機では04年1月、油圧系統で作動油が漏れるトラブルが起きていた。同社は今回とは関係ないとみている。

http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200703200269.html