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2007年03月20日(火) 19時49分

電池蚊取り訴訟、金鳥に軍配 アース「特許」認めぬ判決朝日新聞

 家庭用殺虫剤メーカーのアース製薬と「KINCHO」ブランドで知られる大日本除虫菊の大手2社が、電池式蚊取り器の特許をめぐり争った訴訟の判決が20日、東京地裁であった。設楽隆一裁判長は、アースの特許を「無効」と判断し、製造中止を求めたアースの請求を退けた。

 アースの「電池でノーマット」と大日本の「蚊に効くカトリス」による争い。アースは「電池で薬剤を気化、拡散させる発想などが特許を侵害している」と主張し、顧客やマスコミに文書を配布し告知した。大日本が告知の差し止めを求めて提訴すると、アースは製造中止を求め訴え返した。

 判決は、アースの特許は既に公表されているほかの特許を組み合わせれば容易に思いつく内容だとして無効と判断。製造中止の請求を棄却した。一方、告知の差し止めを求めた大日本の請求も棄却した。

http://www.asahi.com/business/update/0320/146.html