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2007年03月20日(火) 17時00分

角界は国際交流先行投資、朝青龍は追い上げに闘志夕刊フジ

 たまには、こんなお大尽気分で悠然と相撲見物をしてみたいもの。春場所後の4月20日、両国国技館内の相撲教習所で観客がたった70人、それも外国人だけ−という前代未聞の巡業が行われる。

 このユニークな巡業のスポンサー(興行主)は名古屋市の日本酒メーカーの盛田酒造。「日本酒売り込みのために招待する外国人バイヤーたちに、日本文化を象徴する大相撲を見せたい」と開催を申し込んだもの。協会巡業部は「この日だけでなく、地方巡業全般に協力する」という約束も合わせて取り付けた上で、この前例のない巡業の開催を了承した。

 「最初は両国国技館の本土俵を使ってやるつもりだったんだけど、この日はほかの行事が入っていたので、相撲教習所に変更しました。観衆が70人でも、正規の料金(平日850万円)はしっかり頂きます。その代わり、横綱の土俵入りをはじめ、幕内の取組、巡業ならではの初っきり(大相撲版漫才)、相撲甚句など、やることはちゃんとやります。大相撲の国際交流に力をいれているときなので、こんな申し出は大歓迎ですよ」。大島巡業部長(元大関旭国)は、もみ手をせんばかりの表情で話している。

 いまどき、なんとも豪気なお大尽巡業のお値段、果たして高いのか、安いのか。

 さて今場所もまた、役者不足は相変わらずだ。5分の3を終えて、2連敗スタートを切った朝青龍がジリジリと追い上げ、トップを走る白鵬との差は早くも1。「体がだんだんなじんできた」と5連覇に闘志を燃やしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070320-00000012-ykf-spo