耐震偽装ＧＳ藤沢　再建業者　応募なし（朝日新聞）

2007年03月20日(火) 00時00分

　　藤沢市は１９日、耐震強度が偽装された同市藤沢のマンション「グランドステージ藤沢」（ＧＳ藤沢）の再建問題が、採算性の問題から再建を手がける業者が現れず、暗礁に乗り上げていることを明らかにした。

　　ＧＳ藤沢の再建をめぐっては、住民有志と市、都市開発機構、コンサルタントによるワーキング・グループが素案をまとめた。そのうえで、５業者から再建案の提出を待ったが、今月１２日の期限までに応募がなかった。

　　ＧＳ藤沢の建築主は、破産したヒューザーで、３０戸のうち１３戸分を同社が所有していた。再建にあたっては、同社所有分を分譲することで、住民の負担を抑える仕組みを考えていたが、周辺にマンションが出来るなど環境が変わり、業者側は、住民の希望を満たす再建案では採算がとれないとしているという。

　　市幹部は「面積が減っても負担を減らしたい人、負担が増えても面積を維持したい人がおり、調整が必要」という。