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2007年03月20日(火) 00時00分

堀江ゆ着証言に村上感涙…弁護側証人として出廷ZAKZAK

 堀江被告が姿を現したのは、4日前に実刑判決を受けたばかりの104号法廷。スーツ姿ではなく、Tシャツの上に薄紫色のシャツを羽織っただけ。ボタンをすべて外したラフな格好だった。証人席に着く前には検察側をちらりと見やり、厳しい視線を投げつけた。

 弁護人にニッポン放送株の買い占め決定の時期を聞かれると、堀江被告は「(取得)直前の取締役会」と証言。検察側が、村上被告側から同放送株の取得を持ち掛けられたと主張する04年9月の状況については、決算とプロ野球に関連した対応に集中していたとし、「興味はあるでしょうけど、(買い占め方針を)決めたということはない」と述べた。

 決定を村上被告に伝えたとされる04年11月の村上ファンドとの会議についても、「可能性はあるが具体的には覚えていない。大事だったら覚えていると思う。決定はしていない」と、検察側の描く構図を完全否定した。

 買い占め資金の調達に関しては、「ニッポン放送関連の資金を借り入れで調達したいと話した記憶はある」と説明。しかし、誰に話したかも、いつ話したかも記憶になく、その後の報告もなかったとした。

 「大金を突っ込んでそれに懸けるのがいいのか経営判断に迷っていたが、成功への最短距離をリスクをとっても目指したいと考えた」とも述べ、同放送株を買い占めた理由を説明した。

 弁護人の質問が終わると、村上被告が質問に。冒頭で感極まったのか、涙声で「ご自身が大変な中、お越しいただいてありがとうございます」と切り出した。

 村上被告は、ニッポン放送株を堀江被告に買うよう勧めた記憶があるか質問。同被告は「ニッポン放送株を買ってないじゃないかと、村上さんから怒られた」と答えた。

 村上被告も、堀江被告自身が大量取得を決定した時期について直接質問した。堀江被告は「5%以上確実に買え、同放送株の買い占めが100%できると考えたのは(取得の)直前」と述べ、決定は05年2月8日の時間外取引による買い占めの直前だったとした。

 この日の公判では、堀江被告にとって“天敵”のLD元取締役、宮内亮治被告(39)との関係も聞かれ、「わたしは表の顔、宮内さんが陰の実力者」と“宮内主犯説”を繰り返した。

ZAKZAK 2007/03/20

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032024.html