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2007年03月20日(火) 00時00分

京都市の31m規制やデザイン基準を承認…市審議会ZAKZAK

 京都の景観を守るため京都市が打ち出した新しい規制案について、市都市計画審議会が19日開かれ、市中心部の建物の高さ規制上限を45メートルから31メートル(10階建て相当)に引き下げるといった都市計画の変更が承認された。市議会は既に関連議案を可決しており、新規制は9月から実施される。

 高さ規制は、市街化区域の約3割で上限を16—3メートル引き下げる。

 金閣寺や清水寺といった世界遺産の社寺周辺などでは統一感のある町並みづくりを重点的に進める地域を拡大。「こう配屋根に日本瓦」「歴史的町並みと調和する色彩」など、地域の特性に合った建物外観のデザイン基準を規定した。

 デザイン基準については、建設業界から「画一的だ」「狭小地では実施困難」との批判があり、市は「専門家を交えて検討を続け、必要な点は変更する」としている。

 審議会は大学教授と市議らで構成。委員から「デザイン基準の議論に市民参加を」「高さ規制の例外許可は慎重に」などの意見が出た。

ZAKZAK 2007/03/20

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032040.html