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2007年03月20日(火) 00時00分

「隠ぺいととられても…」供養塔盗難17年公表せずZAKZAK

 埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市)は19日、旧県立博物館だった1990年2月に屋外展示していた室町時代の石の供養塔「五輪塔」が盗まれ、現在も発見できていないと発表した。

 高橋一夫館長は「隠ぺいととられても仕方ないほど対応が遅かった。申し訳ない」と陳謝している。

 五輪塔は高さ約80センチ、重さ約20キロ。神奈川県鎌倉市の覚園寺から借りていたもので、文化財の指定はない。90年当時、覚園寺には報告したが、警察に盗難届は出さなかった。

 高橋館長が就任した2004年以降、県に事件を報告。近県の骨董(こっとう)品店など約400軒にチラシを配布したが、有力な情報は得られず、発生から17年も経過して“公開捜査”をホームページで呼び掛ける。

ZAKZAK 2007/03/20

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032043.html