堺市は１９日、自宅の引っ越しで出たごみ約８２０キロを、市のごみ収集車で勤務中の部下に運ばせ、無料で処分させたとして市環境事業部の部長（５６）を減給１０分の１（３カ月）の懲戒処分とし、部次長級に降格した。このほか、ごみ処分にかかわった市職員計８人を減給や文書訓告の処分とした。
堺市によると、部長は昨年９月、引っ越ししたが、長持ちやたんすなどのごみの処分を、市の正規の手続きを踏まず、自分が所管する環境事業所の所長代理（５５）＝減給１０分の１（１カ月）＝に相談。所長代理が部下５人＝いずれも文書訓告＝に指示し、ごみ収集車やトラックなど公用車計３台で自宅に行き、ごみを焼却施設に運んだ。
管理監督責任を問われ環境局長が文書訓告、所長代理が不正にごみを処理したという報告を上司に上げなかったとして環境事業所長が文書訓告となった。
ZAKZAK 2007/03/20