同県は不正受給発覚後の昨年11月から調査していた。不正受給があったのは、農道やため池など農業施設の災害復旧工事などで、いずれも工事が完了していないのに完了したように偽り、補助金を全額受け取っていた。
返還額は、洲本市1億4256万円▽豊岡市126万円▽淡路市94万円▽南あわじ市29万円。農林水産省は「未曽有の激甚災害だったため工事件数が膨大だったうえ、山間などが多く工事が困難だった」として、返還額を事務経費など一部にとどめた。
洲本市の柳実郎市長と淡路市の門康彦市長、南あわじ市の中田勝久市長は20日、洲本市内の県の施設でそろって記者会見し、「誠に申し訳ない。再発防止に努める」などと謝罪した。
ともに会見した兵庫県の上田茂・淡路県民局長は、「結果として不正をチェックできなかったことは反省している。今後は検査態勢を確立したい」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0320/OSK200703200074.html