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2007年03月20日(火) 18時54分

「子らにメッセージを伝えたい」 乙武さん、小学教壇に朝日新聞

 スポーツライターの乙武洋匡さん(30)が4月から、東京都杉並区立第四小学校(児童数190人)の教壇に立つことになった。5、6年生を中心に教える。20日の記者会見で、乙武さんは「みんな違っていてもいいんだという『五体不満足』のメッセージを伝えたい」と抱負を述べた。

「この先生と一緒に過ごせてよかった、と言われるような教員になりたい」と語る乙武さん=東京都杉並区役所で

 「子どもたちが発するSOSを受け止めてやりたい」と、一昨年から大学の通信課程で学び、教員免許を取得。今春、任期付教員制度を導入する同区が、原則3年の任期で採用することにした。

 昨秋、新宿区内の小学校の教育実習で、子どもたちは率直な質問をぶつけてきた。「ご飯はどうやって食べるの」。不自由な左手を使い、給食の瓶入り牛乳を飲むと歓声があがった。

 「きちんと説明すれば子どもたちはすぐに受け入れてくれる。違うのは当たり前なんだということを教えていきたい」

 学校では介助員がつく。当面、担任は持たない。どの教科を担当するかは今後、学校長と相談して決める。

http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200703200416.html