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2007年03月20日(火) 15時03分

都心の桜、全国一の早咲き 気象庁が確認朝日新聞

 春分を前にした20日、東京都心の桜が開花した。指標となる靖国神社の標本木が6輪咲いているのを気象庁職員が確認し、開花を発表した。平年より8日、昨年より1日早い。同庁が観測するソメイヨシノの開花では、東京都心が全国で最も早かった。

開花したソメイヨシノ。この日卒業式を迎えた女子大生も「私たちの門出を祝福してくれているみたい」と喜んだ=20日午後3時すぎ、東京都千代田区で

 気象庁によると、記録が残る1927(昭和2)年以降、都心の早咲きでは02年の3月16日、04年の3月18日に次いで3位タイ。都心の桜が単独で全国一早かったのは79年以来28年ぶり。

 同庁は今月7日にこの春1回目の桜の開花予想で18日と予想。その後、プログラムミスでデータが間違えていたとして21日に修正。さらに2回目(14日)の発表では23日と遅らせた。開花1時間前の3回目(20日)の予想発表でも22日とし、つぼみの育ち具合を考慮しないコンピューター頼りのもろさをみせた。

 迷走した今年の開花予想。同庁の最新の予想では静岡市21日、高松市26日、鹿児島市31日と、今年の桜前線は南下する見込み。20日には東北の最初の予想が出たが、福島市4月3日、仙台市4月6日、青森市4月22日と、九州から東北に一気に北上するという。

http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200703200233.html