ダイエー会長、イオン・川戸取締役に　林会長は副会長（朝日新聞）

2007年03月20日(火) 23時23分

　経営再建中のダイエーは２０日、イオンの川戸義晴取締役兼イオンモール社長（６３）を取締役会長として迎える人事を発表した。９日に資本・業務提携で合意したイオンから再生に向けて経営指導を仰ぐため。川戸氏は４月１日付で顧問に就いたあと、５月下旬の株主総会日付で就任する。

　林文子代表取締役会長は代表権のない副会長となる。引き続き従業員の指導や業界団体での活動を担い、「降格ではない」（西見徹ダイエー社長）としている。

　「迅速な意思決定」のため、代表権は丸紅出身の西見社長のみが持つことも決めた。

　イオンは筆頭株主の丸紅からダイエー株１５％分を１６日に取得して第２位株主となった。ダイエー取締役にイオンが２人を派遣することや、商品の共同仕入れなどで合意しており、もう１人の取締役には山下昭典イオン常務執行役が就任する。