2007年03月20日(火) 06時28分

ファナック、７００億円自社株買い　富士通が売却へ（朝日新聞）

　工作機械のコンピューター数値制御で最大手のファナックは１９日、東京証券取引所の２０日の時間外取引で、発行済み株式の２．７８％にあたる６６４万８０００株の自社株買いを実施すると発表した。取得価格は１９日の終値と同じ１株１万５００円で、総額約６９８億円の見込み。ファナック株７．７８％（０６年９月末現在）を保有する筆頭株主の富士通が売却に応じる見通しだ。

　ファナックは自社株買いの理由について「資本政策の柔軟性・機動性を確保することを可能にするため」としている。

　今回の自社株買いに応じる富士通は、０７年３月期単体決算で５５０億円の当期黒字としていた業績予想を、２０００億円前後の赤字に修正する方針を固めている。富士通の特別損失は最大３０００億円に上る見込みで、ファナック株の売却益などで損失の一部を穴埋めする考えだ。

http://www.asahi.com/business/update/0320/042.html