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2007年03月20日(火) 22時04分

死者100人超す 西シベリアの炭鉱事故朝日新聞

 ロシア西シベリアのケメロボ州ノボクズネツクにあるウリヤノフスカヤ炭鉱で19日に起きた爆発事故による死者は、ロシア緊急事態省の20日までの調べで105人に達した。なお5人が行方不明となっている。

 プーチン大統領は同日、この事故や同日のクラスノダール地方での老人ホーム火災、17日にサマラ州で起きた旅客機事故で計170人以上が死亡したことを受け、フラトコフ首相に徹底した原因究明と安全対策の実施を指示した。

 イタル・タス通信などによると、事故当時に坑内では英国製の新しい安全装置の試運転があり、立ち会った英国人の技術者や炭鉱の幹部多数も死亡した。

 同炭鉱では、05年に今回の爆発の原因になったと見られるメタンガス濃度が坑内の多くの場所で基準を超えているとの指摘を受け、新たにガスの監視機械などが設置された。だが、作業員が石炭の掘削量を多くして賃金を増やすため、機械の警報を無視してしばしば作業を続けていた可能性も指摘されている。

http://www.asahi.com/international/update/0320/015.html