ラマダン元副大統領も処刑　イラク旧政権高官、４人目（朝日新聞）

2007年03月20日(火) 20時03分

　イラクのラマダン元副大統領の死刑が２０日未明、バグダッドで執行された。絞首刑だった。ＡＦＰ通信が報じた。中部ドゥジャイル村でのシーア派住民虐殺事件での「人道に対する罪」によるもので、同事件に基づいて処刑された旧フセイン政権高官は、昨年１２月３０日のサダム・フセイン元大統領以降４人目。

　執行日はイラク戦争開戦４周年。不十分な審理などを理由に反対する国際世論を押し切り、あくまで死刑を政治目的に利用する現政権の強い意志が込められているとみられる。

　ラマダン元副大統領は、昨年１１月５日に終身刑の判決を受けた。しかし、控訴院が「刑が軽すぎる」として審理のやり直しを下級審に指示。２月１２日のやり直し審で死刑判決を受け、その後、刑が確定していた。