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2007年03月20日(火) 00時00分

「朱蒙」、最高視聴率をまた更新朝日新聞

 あと2話で終了となるMBCの月火歴史劇「朱蒙」が底力を発揮し、再び視聴率50%を突破した。視聴率調査機関のTNSコリアによれば、2月27日に放映された「朱蒙」第79話は50.6%の視聴率を記録し、同番組の最高記録を更新した。これまでの「朱蒙」の最高視聴率は、1月30日に放映された第71話で、50.3%(TNSコリア集計)だった。

終盤にかかって最高視聴率を更新した「朱蒙」

 実はこの日の「朱蒙」は、最高視聴率を更新するほど迫力あるストーリー展開ではなかった。むしろ高句麗と韓国(ハンナラ)の最後の一戦を控えた「息継ぎ」の形に近かった。韓国の刺客による高句麗の銃器庫への放火と、火に包まれて死んだと思われたユリの帰還、ユリとピリュをめぐる高句麗皇室の内部の不和、高句麗、扶余、韓国の三角外交戦、朱蒙一行の韓国軍奇襲など、視聴者たちの目と耳をとらえて放さないような、特別な出来事はなかった。

 しかし、最終回が目前に迫り、結末が気にかかる視聴者の好奇心が「朱蒙」の視聴率を再び最高値に押し上げた。同じ時間帯に放送されたKBSの「花咲く春が来れば」とSBSの「愛する人よ」はそれぞれ4.5%と5%で、不振を免れなかった。

 一方、放送直後の「朱蒙」の掲示板には、朱蒙の生死や、ソソノ−の百済建国、テソを中心にした扶余の運命などをどのように描写するのかを問う視聴者たちの書き込みが続々と寄せられている。

http://www.asahi.com/culture/korea/TKY200703200129.html