記事登録
2007年03月19日(月) 20時25分

バックミラー最大手の村上開明堂、福岡に新工場朝日新聞

 自動車のバックミラー製造最大手の村上開明堂(静岡市)は19日、福岡県朝倉市に工場を新しくつくる立地協定を同市や福岡県と結んだ。九州北部で完成車メーカーが生産を増やすのに合わせた進出で、静岡県外での生産拠点は初めて。投資額は約15億円で、08年秋に生産を始め、地元を中心に約100人の新規雇用を見込む。

 同社の国内シェアは約4割。トヨタグループを中心にほぼ全メーカーに納入している。九州のトヨタ、日産、ダイハツの各工場へは、今は静岡県から年間60万個を運んでいる。この分を新工場での生産に切り替える。

 さらに、ダイハツ九州が07年末に生産能力を倍増、日産車体が新ラインを稼働させるなど九州北部での自動車増産が続くため、10年には生産量を年間100万個に引き上げる計画だ。

 立地を決めた朝倉市の烏集院(うすのいん)工業団地は、九州内で約20カ所の候補地の中から選んだ。大分自動車道のインターに近く、納入先の各工場まで1時間程度。完成車メーカーが集まる福岡県北東部より、人員が確保しやすい事情もあったという。

http://www.asahi.com/business/update/0319/124.html