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2007年03月19日(月) 23時42分

官製談合の和歌山県、監察査察監を新設 検察OB起用へ朝日新聞

 前知事らによる県発注工事を巡る官製談合・汚職事件を受け、和歌山県は19日、不正防止策として、07年度から総務部に「監察査察監」を新設し、検察官OBを任期付き(2年ごとに更新)の職員として採用する、と発表した。就任は7月の予定。「監察査察室」も新設し、6人程度の職員を配置する。

 監察査察監は、県庁内外から県職員の不正行為などの通報を受けて調査し、違法行為があれば刑事告発を検討する。知事の不正行為については、県監査委員を通じて知事に是正勧告などをする。

 また、議員や一般の人からの県職員に対する不当な口利きなどの要求行為についても対応。中止の警告や警察への告発が必要な場合には、知事らに報告するという。

 このほか、知事、副知事を含めた職員の倫理規定を新たに制定し、違反した場合の懲戒処分の基準もつくる。入札に関する事務に携わる職員が利害関係者とゴルフをしたり、接待を受けたりすることを禁止する。県職員全員に退職後5年間、再就職先などの報告を義務づけ、氏名・役職名などを年1回公表する。

http://www.asahi.com/politics/update/0319/015.html