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2007年03月19日(月) 21時47分

日中歴史共同研究、東京で第2回会合始まる朝日新聞

 日中両政府の合意で昨年末に立ち上げられた歴史共同研究の第2回会合が19日、東京都内で2日間の日程で始まった。同日夕、日中双方の研究委員が外務省を訪れ麻生外相にあいさつ。中国側座長の歩平・社会科学院近代史研究所長が「議論を重ねるごとに委員間の理解も深まっている。来月予定される温家宝(ウェン・チアパオ)首相の訪日の成功のためにも、日中関係がよりよい方向に行くために共同研究を進めたい」と語った。

 これに対し麻生外相は「今年は盧溝橋事件や南京事件から70年で、歴史問題がクローズアップされやすい環境。大事なことは、客観的事実に基づいて学術的手法を追求することだ」と述べた。

 「古代・中近世史」「近現代史」の分科会に分かれた専門家20人は今回、具体的な議題の設定や研究成果の取りまとめ方をめぐって意見交換している。

http://www.asahi.com/politics/update/0319/010.html