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2007年03月19日(月) 13時08分

6者協議が開幕 非核化向け手順を協議朝日新聞

 北朝鮮の核問題をめぐる6者協議が19日午前、北京の釣魚台国賓館で始まった。開幕式で議長国・中国の武大偉(ウー・ターウェイ)外務次官は「今回の協議では、各作業部会の進展状況について報告を受け、(非核化への)初期段階の具体的な措置の履行や、次の段階にとるべき行動の準備を話し合うことに重点を置く」と述べた。

日本首席代表の佐々江賢一郎氏=ロイター

 協議では、寧辺の核施設の稼働停止や封印、国際原子力機関(IAEA)査察官の復帰など、60日以内の初期段階の実施に向けた方法や手順などが話し合われる。

 一方、開幕直前に届いたBDA問題での米朝合意について、日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長は同日朝、記者団に「前に進む環境が醸成された。北朝鮮が初期段階の措置を着実に進めることが重要だ」と語った。

 また韓国首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)・朝鮮半島平和交渉本部長は同日朝、「北の核施設閉鎖以後から無能力化に至る履行過程に論議が集中すると期待している。6者外相会談をいつ開催するのかも議論されるだろう」と述べた。

http://www.asahi.com/international/update/0319/009.html