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2007年03月19日(月) 17時00分

ダレが買うのか!? 玉三郎写真集なんと定価50万円夕刊フジ

 いったいだれが購入するのか−。歌舞伎役者、坂東玉三郎さん(56)が何と定価50万円の豪華写真集を出すことになり、出版業界で話題を呼んでいる。

 6月初旬から数量限定で予約販売されるのは写真集『五代目 坂東玉三郎 特別愛蔵版』(講談社)の全4巻。玉三郎を19歳のころから撮り続けてきた写真家、篠山紀信氏(66)の37年間の集大成で、104演目、450点以上を収録。

 とにかく凝りに凝っている。4巻すべてが別の色の草木染の装丁。長期乾燥させた桐箱に入り、全体の重量は約13キロも。玉三郎が実際に舞台で身に付けた唐織の衣装を、京都の老舗、佐々木能衣装が柄に合わせて裁断し、同じ衣装の裏地と縫い合わせた特別付録などがついている。

 さきごろ出版会見に登場した玉三郎は、「やっとできあがったな、という気持ちです。何度見ても飽きない」と笑顔。篠山氏は出会いを振り返り、「ひとりだけ、体の回りにオーラが出ていた。これほど存在感や美しさがある人はいない。他のカメラマンに撮らせちゃいかん」と自画自賛していた。

 とはいえ、ハンパな価格ではない。いったい誰が購入するのか。

 「玉三郎さんの顧客中心になるでしょう。桐の箱やシルクの装丁も豪華で凝ったものなので、好事家にも気に入っていただけると思います。すでに、問い合わせも何件かいただいています」と講談社の担当者。

 篠山氏は会見で「採算がとれる値段ではない」とも。この写真集、どれくらい売れるのか、大いに気になるところ。とても手が出ない…というファンには、3万8000円の写真集も来月中旬に発売されるそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070319-00000001-ykf-ent