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2007年03月19日(月) 00時00分

県水道局高架水槽など答申朝日新聞

 文化審議会(石澤良昭会長)は、県水道局千葉高架水槽(千葉市中央区)など計13件を国の登録有形文化財(建造物)にするように、伊吹文部科学相に答申し、これが認められれば、県内の登録有形文化財(建造物)は81件となる。

 水槽は35年〜37年、千葉市内への配水施設として建設された。本体は正12角形で、屋根は円錐(えん・すい)形、踊り場下部には曲線で装飾がつけられている。全国的にも珍しいデザインで、歴史的景観に寄与しているとして答申された。

 ほかに答申されたのは、紅屋商店主屋・店舗(館山市長須賀)▽宮しょうゆ店主屋や蔵など9件(富津市佐貫)▽山静堂主屋(同市関尻)。

 紅屋商店店舗は24年に近くの米屋の蔵を移築して建てられた。当時の町並みを伝えている点が評価された。宮しょうゆ店は江戸末期〜明治時代に建築された。家内制手工業時代の醸造業の形態を伝えているとされる。山静堂主屋は、円窓が大正時代の上流層の好みをよく伝えているという。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703190002