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2007年03月19日(月) 00時00分

結婚生活悪化は理由にならず…保険金殺人の妻に無期懲役ZAKZAK

 保険金目当てに夫を殺害したとして、殺人と詐欺未遂の罪に問われた北九州市戸畑区の無職の女の被告(43)の判決で、福岡地裁小倉支部は19日、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 田口直樹裁判長は「確実に殺害できる方法を計画、実行し、事件の主導的役割を果たした。結婚生活が悪化したことは、殺害を正当化する理由にはならない」と述べた。

 判決によると、被告は2005年10月12日夜、知人の男2人と共謀し、郵便局員の夫の男性=当時(43)=に酒や睡眠薬を混ぜた炭酸飲料を飲ませて昏睡(こんすい)状態にし、車の助手席に乗せ、北九州市の小倉港で車を海に落として水死させた。

 さらに男性の死亡保険金として2500万円を生命保険会社などからだまし取ろうとした。

 殺害行為には加わっていないが、殺人と保険金詐取を被告と計画したとして、両罪の共犯に問われた北九州市小倉南区の保険代理業の男(48)と、同市戸畑区の建設業の男(50)の両被告は「かかわっていない」と起訴事実を否認し、分離公判中。

ZAKZAK 2007/03/19

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007031921.html