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2007年03月19日(月) 00時00分

汚すぎた裏金づくり…大阪府、衛生所長をクビ、職員処分ZAKZAK

 裏金問題で大阪府は19日、北部、南部両家畜保健衛生所で裏金づくりを部下に指示したなどとして、北部衛生所の所長(60)を懲戒免職に、両衛生所で裏金の捻出(ねんしゅつ)や使用に関与した職員34人を停職や減給などとする処分をした。

 同日午後、詐欺容疑で所長を大阪府警に刑事告訴し、約500万円の裏金が所在不明となっている府立呼吸器・アレルギー医療センターについての捜査を要望した。

 裏金問題に絡み懲戒免職は8人目、刑事告訴は初めて。今回の処分で府は一連の調査を終了。松江伸二人事室長は「大変情けない思い。府民の皆さまにあらためておわびしたい」と謝罪した。

 裏金問題で府は2月に163人を処分したが、両衛生所と医療センターは、事実関係の確認に至らなかったとして先送りしていた。

 所長のほか、裏金捻出を指示するなどした所長経験者ら2人を停職、裏金づくりを直接行ったり、公務中のスピード違反の反則金や懇親会費に裏金を充てたりした職員26人を減給とした。そのほか文書訓告は5人、部長注意は1人だった。

 両衛生所は2001—05年度に、非常勤の獣医師に支払う日当を水増し請求するなどの方法で計約1150万円の裏金をつくり、職員の懇親会費などに流用。

 所長は01年度から南部と北部の所長を歴任。1997年に13億円に上る裏金が発覚した後も、継続的に裏金の捻出や使用を指示していたことについて府は「幹部職員として責任は重大」と判断した。

ZAKZAK 2007/03/19

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007031931.html