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2007年03月18日(日) 00時00分

ご存じですか 中央線新車両朝日新聞

 JR中央線の新型車両「E233系」の運行が始まって3カ月あまり。オレンジ一色の旧車両に混じり、銀色にオレンジのラインが入った最新鋭車両が目立ち始めた。18日のダイヤ改定で導入が広がり、08年3月までにほぼすべての車両が切り替わる予定だ。旧車両から何が進化したのか。ポイントを○×式のクイズにまとめた。全問正解したら中央線マニア?

 Q 中央線での新型車両の投入は27年ぶり

 答えは○ 旧車両「201系」が79年に導入されて以来の新型車両として昨年12月に走り始めた。3月初めまでに全体の4分の1弱にあたる160両が投入された。

 Q ドア上部に二つ設けられた液晶画面。もちろんどの車両にも同じ映像が流れている

 答えは× 先頭の女性専用車両では化粧品類など他の車両とは異なる「女性向き」の広告が流されている。ちなみに右側の画面は運行情報や路線図を表示し、左側は広告やニュース。内容は拠点駅から電波で受信する仕組みだ。

 Q 車両のデザインは新しくなったが、定員は変わっていない

これも× 旧車両に比べ丸みを帯びて車体の幅が広がり、定員は約6%増。また、地上から床までの高さが5センチ低くなり、ホームとの段差が少なくなった。

 Q 空気清浄機が設置されている

 これは○ 「通勤型の車両では初めて」(JR東日本八王子支社)。脱臭のほか、この時期の悩みの種である花粉をある程度除去する効果もあるという。

 Q 座席の座り心地が良くなった

 答えはたぶん○ 1人あたりの幅が3センチ広がったほか、ウレタンの下に通勤型車両で初めてスプリングを組み込んだ。「座席をイスと考えれば当たり前のことだったんですが」(同)。

 Q 黒いつり手とオレンジ色のつり手があるが、特に意味はない

 これは× つり手の色がオレンジ色なのは優先席。つり手や床の色を変えてエリアを明確化している。また、優先席と女性専用車では荷棚とつり手の高さを5センチ低くした。

 Q 新型車両が使われるのは、中央線と青梅線だけである

 これも× 18日からは五日市線(拝島〜武蔵五日市)、八高線(拝島〜高麗川)、中央線から直通運転がある富士急行線(大月〜河口湖)にも導入する。青梅線の青梅〜奥多摩間でも走るようになる予定だ。

 Q 内外のドア横に設置されたボタンは、ただの飾りである

 もちろん× 中央線では反応しないようになっているが、八高線では開閉に利用される。ちなみに、ボタンのランプが点灯しているとき、使うことができる。

 Q 電気機器や保安装置など主要な機器を二重系にした

 これは○ 最新の自動列車停止装置(ATS—P)も複数系設置されている。一つが故障しても運転を継続できるようになり、「中央線はダイヤが乱れてばっかり」の汚名返上を目指す。運転席のワイパーやパンタグラフも予備を装備している。

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000703190001