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2007年03月18日(日) 07時16分

トンネルで音と光のコンサート 神戸朝日新聞

 神戸市兵庫区にある長さ約600メートルのトンネル「湊川隧道(ずいどう)」で17日、コンサートがあった。ピアノやバイオリンなどの音がれんが造りの壁面に反響、舞台にたらされるなどした計約200個の発光ダイオードが、音にあわせて緑やピンクなどの色に光った。

湊川隧道で行われたコンサート=17日午後、神戸市兵庫区で

 湊川隧道保存友の会の主催。観客約260人は幻想的な雰囲気を楽しんだ。近くに住む矢野朱美さん(25)は「音と光で神秘的な空間になった。不思議なひとときを過ごせました」と話した。

 湊川隧道は1901年に完成した河川トンネルで、00年12月まで使われていた。側壁は約450万個のれんがで覆われ、底面には花崗岩(かこうがん)が敷き詰められており、近代土木遺産としての価値が高いとされる。

 兵庫県が同隧道の保存を決めているほか、一般市民らによって同会が01年に結成され、講演会や見学会などが実施されている。原則として毎月第3土曜の午後1〜4時に一般公開されている。

http://www.asahi.com/life/update/0318/005.html