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2007年03月18日(日) 10時02分

おカネも議案もネットで監視 政治サイトが新サービス朝日新聞

 統一地方選から夏の参院選へと続く政治決戦を前に、多くの利用者を持つ二つの政治サイトが19日、ネットの特徴を生かした新しいサービスを始める。選挙情報を集める「ザ・選挙」を運営する日本インターネット新聞社(東京)が立ち上げる国会議員の「政治資金データベース」と、国会議員データベース「Yahoo!みんなの政治」による「みんなの議案評価」。有権者の新たな判断材料となりそうだ。

 政治資金データベースは、NPO法人「情報公開クリアリングハウス」(同)と共同で運営。総務省と都道府県から04年分(05年秋公表)の収支報告書要旨が記載された官報や公報を取り寄せ、データベース化した。

 「ザ・選挙」のサイトから見ることができ、政党、政治団体ごとの収支報告書は無料で検索、閲覧できる。議員ごとの検索は当初は無料だが、6月中に有料サービス(年会費3000円)に移行する予定。収支報告書に記載された「関係国会議員名」「代表者名」「会計責任者」「主たる住所」のどれかが一致すれば機械的に同一議員の関連団体と認定し、一覧で表示される。

 当面は、総務相提出分から掲載し、4月末までに都道府県選管提出分を含むすべての収支報告書を掲載する。

 「みんなの議案評価」はすべての国会提出法案について、会員登録してヤフーのIDを持つ1800万人の利用者が賛否を評価でき、コメントを書き込める。結果は即座に更新され、ネット利用者の「民意」の動向が分かる仕組みだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0318/001.html