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2007年03月17日(土) 00時00分

韓流スターの「ファンミーティング」、中高年女性殺到朝日新聞

 韓流スターと、握手会や記念撮影などで「密着」できる「ファンミーティング」に、中高年女性が殺到している。

ファンと誕生日を祝うキム・レウォン ©Kim Rae Won Japan Official Fanclub All rights reserved.

 10日、東京・日比谷公会堂。「スマイル」の愛称で知られるキム・レウォンが登場した。ピンク色の舞台で、軽く手を振るたびに女性から歓声が上がる。

 会場には、全国から中高年女性やつえをついたお年寄りも来る。トークやプレゼント抽選会、歌の披露が定番だ。握手会、記念写真などを売りにすることも多い。

 交流イベントの価格は5000〜1万円前後が一般的だ。日本でも人気のイ・ビョンホンは昨年5月、東京ドームに約4万2000人を集めた。ゲストに女優チェ・ジウも登場した。

 昨年9月、埼玉で開かれたドラマ「天国の階段」で知られるクォン・サンウのイベントでは、2万4000円の花道近くの特別席が、完売した。

 韓国では、ファンとの交流は、サービスと考えられ、「無料」の場合も珍しくない。日本の場合、来日経費や大がかりな演出などがかかっているという事情があるが、たびたび参加している会社員の女性(40)は「日本人は足元を見られていると思うが、それでも行ってしまう」。韓国から日本のイベントに来た会社員(32)は「日本の方が充実している」と話す。

 3月は日本でブレーク寸前の若手が、相次いでイベントを開催。映画「王の男」のイ・ジュンギは日本で初の「ファンミ」を10日、大阪で開催。翌日の「トークショー」(500席)は、1万8000円の券(ホテルのランチ付き)が即日完売した。ドラマ「宮(クン)〜Love in Palace」の「皇太子」役、チュ・ジフンも、20、21日に東京・大阪で予定しているが、申し込みが殺到、東京では定員を2倍近い1500人に増やした。

 ソン・スンホンは埼玉県で17日、約1万5000人を集めてイベントを開くが、1万3000円のチケットは完売した。

 韓流ジャーナリストの田代親世さんは「中には内容が伴わないファンミや赤字になる場合もある。今後は、目の肥えたファンが『触れあい』の中身をみて参加を決めて、淘汰(とうた)されるのではないか」と話している。

http://www.asahi.com/culture/news_entertainment/TKY200703170148.html