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2007年03月17日(土) 10時18分

<名誉棄損>週刊新潮に賠償命令 同志社大教授の訴え認める毎日新聞

 週刊新潮の「教材はアダルトビデオ」という誤った記事で名誉を棄損されたとして、同志社大社会学部の渡辺武達(たけさと)教授(62)=メディア論=が新潮社と同週刊誌の編集長ら2人に3200万円の損害賠償と謝罪広告掲載などを求めた訴訟の判決が16日、京都地裁であった。田中義則裁判長は「記事は全体として真実でなく、真実と信じる相当な理由もない」と認定し、同社側に330万円の支払いを命じた。
 判決によると、週刊新潮は渡辺教授が05年7月、講義で日本ビデオ倫理協会のビデオを教材に濃厚な性行為の映像を見せて学生のひんしゅくを買ったなどと報じた。田中裁判長は「日本ビデオ倫理協会のビデオを見せたが、学生のひんしゅくを買ってはおらず、記事は誇張されたもの」と判断した。【太田裕之】
 ▽渡辺教授の話 基本的に主張を認められたと評価している。
 ▽週刊新潮編集部の話 信じがたい判決。即刻控訴する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070317-00000013-mai-soci