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2007年03月17日(土) 00時00分

山鉾巡行への参加を願い、5年半ぶり「女鉾」 京都朝日新聞

 女人禁制の伝統が残る祇園祭・山鉾(やまほこ)巡行への参加を願う女性らの「平成女鉾清音(さやね)会」が17日、京都市中京区の商業施設に「平成女鉾」を建て、祇園囃子(ばやし)を演奏した。21日まで。

平成女鉾の前に並んだ清音会のメンバーたち=17日午後、京都市中京区で

鉾に上がり祇園囃子を演奏する清音会の女性たち=17日午後、京都市中京区で

 鉾を建てるのは5年半ぶり。浴衣姿で高さ約20メートルの鉾に上がり、熱気あふれる音色を奏でた。太鼓担当の滋賀県草津市、福田裕美さん(30)は妊娠7カ月。長女(2)を出産したときも祇園囃子への思いは捨てられず、産後2カ月で復帰した。「おなかの子は演奏の間はおとなしい。じっと聴いているのかも」

 山鉾巡行の参加はまだかなわず、今回鉾を建てる費用約430万円は積み立てた会費などから工面した。日詰千栄会長は「女性のお囃子が届け出制で認められたり、新しいマンションの住民が参加するなど、祇園祭に変化の兆しもある。挑戦を続けたい」と話す。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200703170065.html