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2007年03月16日(金) 00時00分

「在日米大使館テロも」 9・11容疑者朝日新聞

 国際テロ組織アルカイダの幹部で、9・11米同時多発テロを立案したとされるハリド・シェイク・モハメド容疑者に対する米軍の地位審査委員会の議事録を13日、米国防総省が一部公開した。同容疑者は、9・11テロなど未遂も含めて総計31件のテロについて「責任を負っていた」と述べ、その中で「日本とインドネシア、オーストラリアにある米国大使館を破壊する計画があった」と明らかにした。

 アルカイダの幹部が日本での具体的なテロ計画の存在について公にしたのは初めて。ほかにも、タイ、フィリピン、韓国などアジア諸国を舞台としたテロ計画の存在を明かしている。

 モハメド容疑者は昨年9月、中央情報局(CIA)の拘束下からキューバ・グアンタナモ米軍基地内の収容所に移送された。地位審査委員会は10日、同容疑者が、対テロ戦争の特別軍事法廷にかける対象となる「敵性戦闘員」かどうかを判断するために開かれた。

 容疑者自らが記述し、「私は何も強制力を受けずに、ここに認める」とした声明文を、審査委員会での代理人(米軍人)が読み上げた。

 容疑者はその中で、9・11テロについて「AからZまで私に責任がある」と認めたほか、クリントン前米大統領、パキスタンのムシャラフ大統領、前ローマ法王らの暗殺計画にも触れている。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000703160001