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2007年03月16日(金) 00時00分

中井元法相 実際の光熱水費ゼロ 東京新聞

 民主党の中井洽元法相は十六日午前、衆院議員会館内で記者会見し、自らの資金管理団体が二〇〇五年分の政治資金収支報告書に虚偽記載をした問題で調査結果を明らかにした。光熱水費として計上していた二百八十六万円は、実際には組織活動費などに計上すべき議員連盟の会費や車代であり、光熱水費はゼロだっと、あらためて付け替えを認めた上で「不明朗な使われ方は一切なかった」と強調した。

 中井氏によると、二百八十六万円の内訳は(1)議員連盟や勉強会の会費百二十二万七千七百五十円(2)公用車の使用費二十六万五千九百七円(3)支持者向けのファクス通信費七十六万六千三百四十三円(4)地元・三重県の事務所での印刷代などの経費六十万円−。これらを証明する領収書などはすべて保存されているという。

 中井氏は、こうした付け替えは、経理担当者が前任者から引き継ぐ形で数年前から続けてきたと説明。〇三年、〇四年分も早急に調査する方針を示した。

 自身の監督責任に関しては「十分チェックできなかったことは私自身反省している」と陳謝したが、「私は(誤りを)訂正、発表し、それで批判していただく」と述べ、議員や党の常任幹事会議長職を辞任する考えはないことを明らかにした。一方、同様に光熱水費問題を指摘される松岡利勝農相らに対して「積極的に(詳細を)公表すべきだ」と訴えた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20070316/eve_____sei_____000.shtml