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2007年03月16日(金) 00時00分

ボンバル社副社長が謝罪 東京新聞

 高知空港で胴体着陸事故を起こしたDHC8−Q400を製造するボンバルディア社(カナダ)のトッド・ヤング副社長が十六日、国土交通省で記者会見し「関係者に多大な迷惑と心配をかけたことを深くおわびする」と謝罪した。

 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会や全日空の原因調査に全面的な協力を表明する一方で、事故原因とされるボルトの脱落が製造時の問題か、整備上の問題かについては「今の段階ではコメントできない」と明言を避けた。同社はQ400を運航する世界各国の航空会社に、ボルト脱落防止ピンの確認を求めているが、英国の航空会社からは「問題なかった」との回答があったことも明らかにした。

 「トラブルが多い機体ではないか」との指摘に対しては「全日空と協力して問題の大部分は解決している。安全性はほかの航空機と変わらない」と述べた。

 ヤング副社長は航空局の谷寧久技術部長と面会、英語で謝罪の言葉を述べ原因調査に協力する意向を伝えた。谷部長は「飛行機の安全性に懸念を持っている。今後の調査に協力をお願いしたい」と話した。

 ヤング副社長は、午後に羽田空港から空路で高知空港に向かい、事故機を視察した後、高知県庁を訪れる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070316/eve_____sya_____005.shtml