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2007年03月16日(金) 20時23分

三菱東京UFJ、会長らの報酬カット 横領事件関与で朝日新聞

 三菱東京UFJ銀行は16日、同行の行員が融資先の財団法人「飛鳥会」(大阪市)の業務上横領事件に関与していた問題で、三木繁光会長ら取締役・執行役員計12人の月額報酬を最大6カ月間、5割カットするなどの処分を決めた。処分内容を盛り込んだ業務改善計画を同日、金融庁に提出した。退任した役員経験者9人にも報酬返上を求める方針だが、対象者の氏名は公表しなかった。

 東京三菱銀行出身の三木会長と畔柳信雄頭取は月額報酬の4割を3カ月間カット、UFJ出身の玉越良介副会長、沖原隆宗副頭取は月額報酬の5割を6カ月間カットする。事件の舞台となった西日本地区の法人・審査担当を経験した現取締役・執行役員8人も最大、月額報酬の4割を6カ月間カットする。

 飛鳥会への融資を把握しながら適切な対応をとらなかったとして、退任した旧三和、旧UFJの元会長、元頭取、元西日本担当役員ら9人にも月額報酬の4〜5割の6カ月分相当額の返上を求める。三木会長らトップ4人以外の処分対象者の氏名は非公表とした。

http://www.asahi.com/business/update/0316/150.html