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2007年03月16日(金) 00時00分

シャープ洗濯機発火19件 98年以降製造 東京新聞

 シャープは十五日、一九九八年六月から今年二月にかけて製造した洗濯機で発火事故が計十九件起きたとして対象機種約五十二万台を無料で点検、修理すると発表した。

 さいたま市では住宅が全焼。福井県敦賀市では、既に点検、修理済みだった洗濯機から発火したケースもあった。いずれの事故もけが人はなかった。シャープは設計上のミスを認めている。

 点検、修理の対象は、小形全自動洗濯機と二槽式洗濯機。全自動は九八年十一月−九九年十二月に約二十万五千台、二槽式は九八年六月−今年二月に約三十一万六千台をそれぞれ製造した。全自動は、既に〇二年と〇四年に新聞の社告で点検、修理を呼び掛けており、今回で三回目。今回の対象は修理済みも含む。

 全自動はリード線が振動で切れて放電し、防音緩衝材に着火し、発火したとみられる。二槽式は、脱水用のふた部分の部品に泡が付いて放電を繰り返すことで、発火の恐れがあるという。

 シャープは〇二年に全自動の点検、修理を発表したとき、一部の火災を公表していた。それ以降も原則、経済産業省に報告していたという。

 大阪市で記者会見した加藤逸朗取締役は、いずれの洗濯機についても「広義には設計ミスと言わざるを得ない」と述べて謝罪した。シャープは点検、修理の費用に約十一億円を見込んでいる。

 問い合わせはフリーダイヤル(0120)404660。

■無料点検、修理機種

 小形全自動▽ES−42DS▽ES−B43▽ES−D42JN▽ES−DB42▽ES−DS42▽ES−F4A▽ES−F4AUP▽ES−G42JN▽ES−H42▽ES−JN42▽ES−J42UP▽ES−K42▽ES−L42▽ES−S4A▽ES−SL42Y▽ES−SL42Y2▽ES−YA42▽(シャープが製造、良品計画が販売した)ES−R42A
 二槽式▽ES−50F1▽ES−56GS


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070316/mng_____sya_____005.shtml