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2007年03月16日(金) 21時59分

「不正見逃しあり得ない」 BDAの会長が米に反論朝日新聞

 米財務省がマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)を「資金洗浄の疑いが強い」金融機関と確定したことを受け、同行を傘下に置くデルタ・アジア・フィナンシャル・グループの区宗傑会長が16日マカオで記者会見し、「顧客の不法行為を知りながら見逃したということはあり得ない」と米側の指摘を全面否定した。

記者会見するデルタ・アジア・フィナンシャル・グループの区宗傑会長

 米財務省は14日の発表で、BDAが北朝鮮による数億ドル規模の資金洗浄などを見逃し、助長してきたと断定した。これに対し、区会長は「(米が疑惑を指摘した05年9月以降)国際的な法律事務所に委託して調査をした。疑いはない、との結果が出た」と反論した。

 区会長は中国の国政助言機関、全国政治協商会議の委員を務める。「マカオ、中国両政府が適切な解決を図ってくれると信じる」と話す一方、米財務省を提訴する用意があることを明らかにした。

http://www.asahi.com/international/update/0316/014.html