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2007年03月16日(金) 22時17分

北陸電力が事故調査対策委を設置、社長は引責辞任否定朝日新聞

 北陸電力の永原功社長は16日夕、富山市の同社本店で記者会見し、臨界事故の原因究明と再発防止策検討のために永原社長を委員長とする「志賀1号機事故調査対策委員会」を設置したと発表した。また、「私が先頭に立って二度と事故を起こさない決意で取り組むことが、経営責任を全うすること」と話し、引責辞任は否定した。

記者会見で説明する永原功社長=富山市の北陸電力本店で

 永原社長は事故発生や隠蔽(いんぺい)の責任について「当時の発電所長と社長、今の社長にある」との認識を示した。当時の発電所長を、調査のうえで厳正に処分する方針。事故当時の社長や自身については「上層部の関与はないと思っているので、処分というのはきついのではないか」と話した。

 また、発電所長が事故の発生を隠し、上層部に報告しなかった理由については「発電所長の説明はあいまい。委員会の報告を待たないと答えられない」として明確な説明を避けた。

http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200703160491.html