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2007年03月16日(金) 23時18分

サンスター株が夏にも上場廃止 自社株買収に応募52%朝日新聞

 サンスター(本社・大阪府高槻市)は16日、経営陣と従業員による自社株買収(MEBO)の結果、公開買い付け(TOB)に議決権ベースで約52.63%にあたる約2845万株の応募があったと発表した。創業家が出資する会社の保有株を合わせると、議決権ベースで83.53%に達する。大阪証券取引所1部のサンスター株は7月にも上場廃止となる見通しだ。

 TOBは、特別目的会社が実施し、2月15日から3月15日まで1株当たり650円で買い付けた。サンスターは上場を廃止し、短期的な業績や株主の意向にとらわれない経営を目指す。将来はスイスに本社機能を移して、海外事業を強化したい考えだ。

 同社は46年、ゴムのり製造の金田金属工業として創業。練り歯磨き粉の製造を始め、50年に現社名に変更した。06年3月期の連結売上高は前年同期比8.3%増の691億円。歯磨き粉や歯ブラシの国内シェアはライオンに次ぐ2位を占める。

http://www.asahi.com/business/update/0316/161.html