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2007年03月16日(金) 00時00分

スマートフォン(すまーとふぉん)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 携帯電話の高機能化が進み、PDA(個人向け携帯情報端末)の市場は一時期ほどの勢いがなくなりましたワン。今はメールをチェックしたり、ちょっとスケジュール管理をしたりということなら携帯電話でできてしまいます。

 それ以上の作業、たとえばレポートを書いたりするならパソコンで、という具合で、すっかりPDAが割り込む余地がなくなってしまいましたワン。……と、思われていた中で注目されたのがスマートフォンです。

 スマートフォンとは、PDA付きの携帯電話、またはPHSといった感じのものです。一見PDAのようですが、通話口が付いていてちゃんと音声通話に使えます。公衆回線を使ってデータ通信する場合も、従来のようにモデムやデータ通信用のカードを用意する必要はなく、そのまま使えるのですワン。

 海外では各社からスマートフォンが発売されていて、それなりに普及しています。日本でスマートフォンを知らしめた立役者は、なんといっても昨年大ヒットしたウィルコムのW−ZERO3(シャープ)ですワン。キーボードが搭載されたこの機種はビジネスマンがパソコンのサブ機として使うだけでなく、それほど熱心にパソコンを使うつもりはないけど、mixiとかやってみたいというライトユーザー層にもウケていたようです。本体の価格もノートパソコンよりずっと安いですし、無線LANを使えば高速通信も可能です。

 ここ数年、新製品が少なくてどうもパッとしなかったPDAですが、今後はスマートフォンという選択肢が増えて盛り上がりそうですね。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070316nt0d.htm