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2007年03月16日(金) 00時00分

ヒロミツさん「亡くなる前にも妻に恋文」朝日新聞

 グループサウンズ、ザ・モップスのボーカルで、14日に肝細胞がんのため死去した俳優鈴木ヒロミツさん(享年60)の通夜が15日、東京・文京区の伝通院で営まれた。

 鈴木さんと美枝子夫人を結婚前から知る松崎しげるは、余命3カ月の告知を受けた後の夫妻の様子を語った。「美枝子ちゃんは『亡くなる前もたくさんラブレターを書いてくれて、たくさん話をした。最高のダンナだった』と言っていた。結婚前から彼は美枝子ちゃんにゾッコンだったから」。自慢の1人息子の雄大さんを含め、家族3人で食事をしたり音楽談議をしたり、残されたわずかな時間を大切に過ごしていたという。

 戒名は「美雄永満愛大喜善居士(みゆうえいまんあいだいきぜんこじ)」。家族と自分の名前の文字をとり“美枝子と雄大を永遠に喜びをもって愛する弘満(ヒロミツ)”という思いを込め、自分でつけた。

 会場にはモップスのヒット曲「たどりついたらいつも雨ふり」など、家族が選んだ鈴木さんの歌声が流れた。弔問客は約700人。和田アキ子、妻夫木聡らホリプロ後輩約20人のほか、三浦知良、貴乃花親方、神田うのらさまざまなジャンルの著名人が訪れ、明るく社交的だった故人をしのばせた。

http://www.asahi.com/culture/news_entertainment/NIK200703160009.html