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2007年03月15日(木) 00時00分

格安の動画配信サービス、「SEEBOX STUDIO」読売新聞


玩具業界関係者向け新春商談会「TOYフォーラム2007」のSEEBOXブース

 昨年、ウェブ上での投稿は、良きにつけあしきにつけ動画投稿サイト『YouTube』が話題を独占した。

 こうした動向を受け、日本国内でも最近『ワッチミー!TV』『フリップ・クリップ』などがこの分野に参入、世界的には200以上の動画投稿サイトがあるとされている。ただ、こうしたサイトの常としてプライバシーの侵害、著作権問題などに関する法整備が追いつかず、業界による!)`自主的!)aルール作りが、市場の拡大を左右しているのが現状だ。

 そうした中、株式会社SEEBOX(本社・東京都台東区)がこのほど、誰もがインターネット上で動画を保管・管理、公開できるネット上の映像スタジオ『SEEBOX STUDIO』サービスを開始した。

 個人が制作した動画を一般公開するばかりではなく、家族や友人、または特定の企業内など、配信先をコントロールできるのが特徴。この1月からは、視聴者に課金するサービスも開始した。同社のプロデューサー徳永修さんは「例えばアーティストがその創作活動の発表の場として利用してもよいし、配信先を限定できるので企業が研修や会議に使ったり、離れて暮らす家族が動画をやり取りしてもいい。活用法には無限の広がりがあるはず」と力説する。

 動画の配信や管理サービスは相当高額というのがこれまでの常識だったが、このサービスには3つのカテゴリーがあり、最も容量の小さな「ライト」(1GB:約1時間の動画配信が可能)なら月額2940円という安さ。ちなみに12GBの「スタンダード」が同2万9400円、最大の「プロ」150GBが同29万4000円となっている。

 同時に、画質も従来のものより高品質でバファリング速度も高速、倍速・スロー再生も自由自在という使い勝手の良さが受け、韓国の『ヤフー・コリア』が同システムの一部をさっそく採用した。(稲沢裕子・編集部/2007年2月24日発売「YOMIURI PC」2007年4月号から)

http://www.yomiuri.co.jp/net/frompc/20070315nt0a.htm