記事登録
2007年03月15日(木) 00時00分

男女7人再逮捕 香取・少年水死朝日新聞

 香取市のため池で溶接工篠塚裕也さん(18)が水死体で見つかった事件で、香取署捜査本部は14日、篠塚さんを運んだ車を焼いたとして器物損壊容疑で逮捕した茨城県神栖市深芝南2丁目、とび職高木淳雄容疑者(20)ら少年少女を含む計7人を殺人容疑で再逮捕した。捜査本部は、さらに男2人が関与したとみて、行方を追っている。

 再逮捕されたのは、高木容疑者のほか、同市下幡木、会社員古徳昭元(21)と茨城県鹿嶋市平井、無職関恵(23)の両容疑者と神栖市と旭市に住む17〜19歳の男女4人。

 調べでは、高木容疑者ら6人は2月17日未明、香取、神栖両市内の公園などで、篠塚さんの頭を殴るなど暴行。篠塚さんと一緒にいた友人(19)も加えた7人で、瀕死(ひん・し)の状態の篠塚さんを香取市内のため池まで運んで沈め、殺害した疑い。

 捜査本部によると、友人は「(グループに)命令されたからやった」と供述しているという。

 この友人は神栖市内での集団暴行後、篠塚さんを車に乗せて、病院に連れて行こうとしたが、「殺さないとばれてしまう」と考えた神栖在住のグループから呼び戻されたという。その後、実行行為に加わったとされ、捜査本部は関与の程度を慎重に調べている。

 事件の発端は、篠塚さんと再逮捕された神栖市の少女(17)との交際をめぐるトラブル。少女の相談を受けて、神栖グループメンバーが「制裁を加えよう」と計画。少女らが篠塚さんを電話で呼び出したという。

 一方、千葉地検は14日、再逮捕に先立ち、高木、古徳、関の3容疑者を暴力行為等処罰法(集団的器物損壊)罪で千葉地裁に起訴。未成年の4人は処分保留で釈放した。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703150002