米共和党は分裂状態にあり、大統領選の勝利にも懐疑的——。ニューヨーク・タイムズ紙とＣＢＳニュースが１３日に公表した世論調査で、共和党支持者のそんな認識が明らかになった。同党支持者の４割が次の大統領選で「民主党が勝つ」と予測。逆風の中で自信喪失気味のようだ。
０８年の大統領選の勝者を共和党支持者に聞いたところ、「共和党」との予測は４６％にとどまり、「民主党」が４０％を占めた。
大統領選の候補については「イラク戦争を支持した方が勝てる」が４１％、「戦争に反対した方が勝てる」が５２％と分かれた。候補に望む政策も「ブッシュ大統領の政策の継続」が３９％、「より保守的な政策」が３９％で真っ二つ。同党の現状を支持者の５９％が「分裂している」と答えている状況だ。
現在の共和党候補らは「イラク戦争への姿勢」と「保守派との距離」を考えながらスタンスを定めている。だが、いずれも求心力に欠け、今回の調査では５７％が「もっと候補が増えてほしい」と不満を示した。
調査は７〜１１日に実施、全米の１３６２人（うち共和党支持者は６９８人）に聞いた。