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2007年03月15日(木) 00時00分

ヒル国務次官補、日朝協議の実現に期待感朝日新聞

 北朝鮮6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は13日、北京で15日から行われる作業部会や6者協議にあわせて「日本と北朝鮮が二国間協議を行うことを望みたい」と述べた。また、ニューヨークの米朝作業部会に出席した北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が日本との関係改善に意欲を示していたことが分かった。

 ヒル氏は作業部会出席のためワシントンを出発する際、朝日新聞などの取材に応じた。ハノイで行われた日朝関係正常化の作業部会は進展が得られなかったが、ヒル氏は「私は北朝鮮に日本との関係の重要性について何度も話した。日本が(協議の中心から)外されているということは全くない」と強調した。

 ヒル氏は15日以降に初会合が予定されている三つの作業部会のうち、「非核化」と「北東アジアの平和と安定メカニズム」の部会に出席する。作業部会と19日からの6者協議を通じ、核放棄の初期段階措置の進展状況を確認したいという。

 一方、金次官はニューヨークで5日に民間団体主催の会合に出席した際、日本人拉致問題について「我々はすべての情報を日本に提供した」などと日本の対応を強く批判しつつ、「日本と良好な関係を持ちたいと考えている」と述べたという。出席者の一人が明らかにした。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000703150001