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2007年03月14日(水) 03時06分

土星の衛星エンケラドスに生命誕生のもと? NASA朝日新聞

 米航空宇宙局(NASA)は12日、土星の衛星エンケラドス(直径約500キロ)の内部は放射性同位元素の核崩壊などで今も高温に保たれ、地球で生命誕生のもとになった有機物をつくり続けている可能性がある、と発表した。

エンケラドスの南極から氷が爆発的に噴き出しているところ。背後に見えるのは土星の輪の一部。06年3月、カッシーニが可視光で撮影した写真を、細部がよくわかるよう処理したもの=NASAジェット推進研究所など提供

 探査機カッシーニの観測によると、エンケラドスの南極付近からは氷の粒子が火山の爆発のように噴出。その中に気体の窒素のほか、メタン、二酸化炭素、プロパンなどの炭素を含む化合物が見つかった。

 NASAジェット推進研究所のデニス・マトソン博士は「われわれの仮説に従えば、衛星の地下深くでは生命誕生のカギとなるすべての物質がそろっていることになる」としている。

http://www.asahi.com/international/update/0314/001.html